XM Trading で獲得した利益の税金問題

FXトレードで利益を出した場合には、税金への正しい対応が不可欠です。これは海外FX業者で人気の高いXM Tradingに限ったことではなく、FXトレードを行うすべての方にとって当てはまることです。取引で生まれた利益に対しては、国内・海外業者を問わず所定の税率で納税する必要がありますが、その課税方式や税率、損失繰り越しの可否などは取引先となる業者によって異なります。

本記事では、FXで獲得した利益に対する税金について見ていきます。

XM Tradingで獲得した利益の課税方式は？

海外のFX業者と国内のFX業者では課税方式が異なります。

国内のFX業者で行われるFX取引による利益は、「先物取引に係る雑所得等」として扱われ、申告分離課税の対象となります。具体的には、FX取引で生じた年間の利益に対して20.315%(所得税15%＋住民税5%＋復興特別所得税0.315%)の一律税率が課せられます。このため、利益の大小に関わらず同じ税率で課税されることが特徴となっています。

また、国内FX取引による損失は翌年以降最長3年間にわたって繰り越しが可能。未来のFX利益から損失を差し引いて課税額を軽減できます。この損失繰り越し制度により、複数年に渡る損益通算を行いより公平な税負担を実現できる点も国内FX業者の課税制度の特徴です。

一方、海外FX業者を利用した場合には給与所得など他の所得と合算した総合課税方式が採られます。この場合、収入が多くなるほど税率も上昇する累進課税が採用されます。

※これらに加えて住民税(おおむね一律10％)が別途課税されます。

XM Tradingを利用する際にはこの点を覚えておきましょう。

XM Tradingで節税するポイント

XM Tradingで獲得した収益にかかる税金を軽減するにはいくつかポイントがあります。

ここからは、代表的な方法をよりお伝えします。

1.総合課税下での損益通算の活用

海外FX業者であるXM Tradingで得た利益は「雑所得」として総合課税の対象になります。その場合は、FXだけでなく、その他総合課税の雑所得に分類される収入や損失を合算し、相互に相殺することが可能です。

たとえば、海外FXによる利益が出た年に同じく総合課税の雑所得カテゴリーに含まれる副業で損失が出た場合、その損失を海外FXで得た利益から差し引くことで課税される所得額を減らすことができます。

これによって、最終的な税負担を軽くすることができるため、特に多様な収入源を持つ方にとっては有効な方法となります。

2. 必要経費の積極的な計上

「FXトレードに経費なんてないのでは？」と思われる方もいるかもしれませんが、実際には経費として計上できる支出が意外と多く存在します。

たとえば、トレード関連の書籍・参考資料代、収益向上のために参加したセミナーの参加費や会場までの交通費、トレーディングツールやEA（自動売買プログラム）の利用料、取引用のパソコンや専用回線の費用などがあります。これらが明確にFXトレードに関連していることが証明できれば、必要経費として所得から差し引くことができます。

そうすれば、実質的な課税対象となる所得額が縮小して最終的な税金も減少します。

ちなみに証拠となる領収書・レシートや契約書類、スクリーンショットなどはしっかりと保管しておくことが肝心です。

3. 各種控除制度の活用

総合課税の申告時の際には、さまざまな控除制度を組み合わせて使うことで節税が可能になります。

たとえば、以下のような制度が代表的です。

• 社会保険料控除：国民年金や健康保険などの社会保険料は、一定額を所得から控除可能
• 医療費控除：年間で一定額以上の医療費を支払った場合、その一部を控除できて税負担を軽減可能
• 扶養控除・配偶者控除：家族構成に応じて適用される控除を活用すれば、所得額が圧縮
• 生命保険料控除：生命保険や個人年金保険料を支払っている場合、その支払い分の一定額を控除可能
• ふるさと納税：寄付金控除として機能する制度で、地方自治体への寄付が実質的な節税に
• iDeCo(個人型確定拠出年金)：将来の年金準備をしながら、掛金を全額所得控除できる有効な手段です。

これらの控除制度を組み合わせることで、総合課税対象となる所得額を大きく引き下げることが可能です。

このような節税テクニックを上手く用いることで、XM Tradingをはじめとした海外FX取引で生じる税負担をより軽くすることができます。もし詳しいことを知りたい場合には、税理士などに相談してみてもよいでしょう。