世界中で多くのトレーダーがMT4やMT5を利用していますが、取引プラットフォームとしてはMT4は依然として人気があります。
もちろんMT5が後継バージョンとして主流になりつつありますが、現時点でも多くのユーザーがMT4を利用しているのは確かです。MT4の大きな魅力の一つは、多彩なインジケーター(取引ツール)が使用できる点にあります。
本記事では、MT4の豊富なインジケーターを中心に、国内FXでのインジケーターの数との比較であったり、国内FXと海外FXの違いをお伝えしていきます。
MT4の魅力
国内外問わず、MT4は非常に取引プラットフォームです。その理由は、MT4が持つ数多くの優れた特長にあります。
MT4(MetaTrader 4)は、金融市場での取引を行うために設計された世界的に広く利用されている取引プラットフォームです。FX市場や差金決済取引(CFD)市場での取引に適しています。2005年にMetaQuotes Softwareによって開発され、個人投資家やトレーダーに非常に高い人気を誇っています。
MT4の特徴の一つは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと高度な機能のバランスにあります。取引画面は直感的に操作できるよう設計されており、FX初心者から経験豊富なトレーダーまで幅広い層に対応。また、リアルタイムでの価格チャートの表示、さまざまなテクニカル指標の利用、そしてワンクリックでの注文執行が可能です。これにより、市場の動きを迅速に捉え適切なタイミングで取引を行うことができます。
さらにMT4の大きな魅力は、カスタマイズ可能なトレード環境と自動取引機能にあります。ユーザーは自分自身の取引スタイルに合わせてチャートやインジケーターを調整可能。MetaQuotesの専用プログラミング言語であるMQL4を使えば、自動取引プログラム(エキスパートアドバイザー:EA)や独自のインジケーターを作成することが可能です。この機能により、トレーダーは取引戦略を自動化して市場を24時間監視することなく取引を行えます。
さらにMT4はセキュリティ面でも優れた機能を持ちます。すべてのデータ通信は暗号化されており、個人情報や資金が不正アクセスから保護されています。
現在、MT4はWindows、MacOS、iOS、Androidといったさまざまなプラットフォームで利用可能であり、トレーダーはいつでもどこでも取引を管理することが可能です。多くのトレーダーにとって、MT4は単なる取引ツールではなく市場でのパフォーマンスを最大化するための信頼できるパートナーとなっているのです。
そんなMT4をさらに細かく見ていくと次のような特徴がみられます。
インジケーター(取引ツール)が豊富
MT4の大きな特徴は、インジケーターの多様性にあります。豊富なインジケーターを活用することで、トレーダーは自分の取引スタイルに合わせて機能を自由に調整し、カスタマイズすることが可能です。インジケーターの充実度によって、長期トレードから短期トレードまでさまざまな取引スタイルに対応できるため、世界中のトレーダーから支持されています。
無料で使える
MT4は高度な取引プラットフォームでありながら、無料で利用することができます。
日本国内外でも多くの取引ツールが提供されていますが、MT4と同等の機能を備えたツールは限られています。多くの取引ツールが有料で提供されている中、MT4のような高機能な無料ツールは非常に珍しいです。そのため、無料で使用できるという点は、FX初心者や興味を持った人々にとって大きなメリットとなります。もし自分に合わないと感じても金銭的な損失を避けることも可能です。
自動売買(EA)が可能
MT4の特徴の一つとして、自動取引機能があります。現在国内のFX市場では、自動取引が許可されているプラットフォームは少ないのが実情です。しかし、無料で利用できるMT4には自動取引機能が標準で搭載されており、これが多くのトレーダーにとってMT4を選ぶ大きな理由となっています。
スマートフォンでも使える
MT4はデスクトップだけでなく、スマートフォンでも利用することができます。
FXトレードは市場を常に監視しなければならないという性質から、トレードを開始するとどうしても気になってしまいます。しかし、スマートフォンを使えば、場所を問わずリアルタイムでの確認やテクニカル分析を手軽に行うことができるため非常に便利です。
デモトレードで練習可能
MT4の魅力の一つは、デモトレードで練習できる点にあります。いきなり実際の取引を行うのは不安だと感じる方も多いですが、MT4があれば、デモトレードを通じて危険を冒さず練習できるため、FX初心者にも適しています。
MT4を導入する時に注意しておくべきこと
MT4を導入する際には、次のようないくつかの注意点を理解しておくことが重要です。
慣れるまでは苦労する
MT4は高度な取引プラットフォームとして高く評価されています。その機能の豊富さから、特にインジケーターの多様性が魅力ですが、FX初心者にとっては少し取っつきにくい部分もあるかもしれません。そのため、初めて使う人少し時間をかけて慣れる必要があるかもしれません。ただし、一度使い方に慣れてしまえば便利さを実感できるようになるでしょう。
最初は難しさを感じるかもしれませんが、挑戦的な気持ちで取り組むことで、挫折するリスクは減少します。MT4のような高度なツールを短期間で完全に習得するのは難しいと思いますが、初期段階での努力や根気は、その後のトレードにおいて重要なスキルを身につけるための貴重な経験となってくれるはずです。
MT4が使用できる国内FXは限られている
MT4は世界中で広く使用されている取引プラットフォーム。そのため、国内FXでもどこでも利用できると思っている方もいるかもしれませんが、実際にはMT4を使える国内FX業者は限られています。
国内FXにこだわるのであれば、自分が希望する国内FX業者ではMT4を利用できない可能性も出てくるため、海外FXを選択肢として考えておきましょう。国内FX業者に「MT4を使えるようにしてほしい」と要望しても、期待できる結果は少ないかもしれません。
MT4プラットフォームを使うなら海外FXに限る
MT4プラットフォームを使用する際に海外FXを選ぶ理由は、国内FXと比較して提供される取引条件がより魅力的であることが挙げられます。
海外FX業者の多くは、ゼロカットシステムを採用しており相場の急変動によるロスカット不足が発生した場合でも、トレーダーが負債を抱える心配がありません。これによりリスク管理が容易になり、安心して取引を進めることができます。
また海外FX業者はレバレッジの上限が非常に高い点も大きなメリット。国内FXでは金融庁の規制により最大レバレッジが25倍に制限されていますが、海外FXでは1,000倍以上の高いレバレッジを利用することが可能となっています。そのため、少額の資金からでも大きな取引を行うチャンスが得られるため、資金効率を最大化したいトレーダーにとって魅力的です。
そんな海外FX業者は取引プラットフォームとしてMT4を標準で採用している場合が多く、その利用環境が整備されています。国内FXでは独自のプラットフォームが提供される場合が多く、MT4を利用できないケースもあります。そのため、MT4のフル機能を活用したい場合は、海外FXの方が適していると言えます。
ただし、海外FXを利用する際には規制や信頼性に関する確認を怠ってはいけません。金融ライセンスをしっかりと取得し、トレーダー資金の分別管理を行っている業者を選ぶことで、安全性を確保しながら取引を行うことができます。
MT4の柔軟性を最大限に活用し、より良い取引条件を求めるトレーダーにとって、海外FX業者を選ぶのはもはや必然だといっても過言ではありません。
