FX初心者がトレードで利益を出すために、使ってみたいトレード手法の一つに「コピートレード」があります。
コピートレードはFXの場合、他のトレーダーの取引をそのまま自身の口座で自動的に再現する取引手法のことを指します。特にトレードの経験が浅い方や本業の仕事があってなかなかトレードに参加できない方には大変人気があります。コピートレードを利用することで、優れた実績を持つ熟練トレーダーの戦略をそのまま活用し、自身のトレード成果を向上させることが可能な便利な手法です。
本時期では、FXでのコピートレードが具体的にどういうものか、そのメリット、おすすめのFX業者についてご紹介します。
コピートレードとは?
コピートレードは、他の優れたトレーダーの取引をそのまま自分の口座で再現する仕組みを指すトレード手法です。、実力のあるトレーダー(リーダートレーダー)の口座を自分の口座に関連付けることで、リーダートレーダーが行った取引が自動的に自身の口座にも反映されます。
たとえば、リーダートレーダーがポジションを開いた場合、自分の口座でも同じタイミングで同じポジションが開かれ、利確や損切りといったアクションも連動して実行されます。こうした仕組みにより、FXトレード経験が少ない初心者でも、優れたトレーダーの戦略を活用した取引が可能となります。
この取引手法は、その名の通り「コピー=模倣」する仕組みに由来しており、「ミラートレード」や「ソーシャルトレード」といった名称でも知られています。
裁量トレードはトレーダー自身がチャートを監視しながら取引を行うスタイルであり、高度な知識と経験が求められる一方、常に相場を注視し続ける必要があるため時間的な制約が大きいという課題があります。また自動売買ツール(EA)は、設定されたルールに従って取引を行うため便利ではあるものの、予期せぬ価格変動や急激な相場変動に対応する柔軟性が乏しいという欠点があります。このような従来の手法の弱点を補う形で生まれたのがコピートレードです。
コピートレードのメリット
コピートレードのメリットには次のようなものがあります。
知識がなくても問題なし
コピートレードの最大の特徴は、特別な知識がなくても利用できる点にあります。
通常FXトレードを始める際には、チャートの見方や市場動向の分析、さらには経済指標やテクニカル分析に関する深い知識が必要とされることが多いです。しかしコピートレードの場合、そうした準備をしなくても実績あるトレーダーの取引をそのまま模倣するだけでスタートできます。このことは、専門的な学びに時間を割けないFX初心者にとって非常に大きな魅力的です。
コピートレードを始める手順も簡単で、まず口座を開設して模倣したいトレーダーを選択、そして資金を入金するだけで自動的に取引が開始されます。
細かな調整も任せられる
取引の細かな調整を任せられる点も、コピートレードの大きなメリットです。
通常のFX取引では、ポジションの確定やlot数の調整など、資金管理に関する判断をトレーダー自身が行わなければなりません。しかしコピートレードでは、選択したトレーダーの戦略に基づきこのような調整が自動的に行われます。
市場の状況や資金の状態に応じた適切な取引が可能となるため、資金管理の負担が軽減されるだけでなくリスクを抑えた取引を実現できます。特に資金管理はFX取引におけるキーとされていますが、適切に実行されなかった場合には、大きな損失を被るリスクが高まってしまいますので注意が必要です。
また、資金管理が苦手な方や取引のプレッシャーで精神的に疲弊しやすい方にとっては、心理的負担を軽減する点でもとても有効です。
利益が出なければ基本的に手数料ゼロ
コピートレードは、利益が出なければ基本的に手数料が発生しません。
多くのコピートレードプラットフォームでは、リーダートレーダーが取引で利益を上げた場合にのみその一部を報酬として支払う仕組みを採っています。取引が不成功だった場合には追加のコストはかかりません。
通常トレードでは、手数料やスプレッドなどが固定費として発生するのに対し、コピートレードでは成功報酬型のモデルが採用されているため、無駄なコストを抑えつつリスクを限定的にすることが可能です。
コピートレードのデメリット
一方で、コピートレードにもデメリットは存在します。
国内FX業者ではコピートレードがほとんど提供されていない
現在、日本国内のFX業者ではコピートレードを利用できるプラットフォームがほとんど存在しません。そのため、国内FX業者を利用してトレードを始めたいと考えている人にとって、コピートレードをしたいなら海外FXをする一択しかありません。
結果として、FX初心者が手軽にトレード始めたり経験豊富なトレーダーの取引を参考にしてスキルを磨いたりする機会を逃してしまう可能性がありますが、何が何でもコピートレードという場合は海外FXを視野に入れましょう。
海外FX業者を利用する際の手数料に注意
コピートレードを希望する多くのトレーダーは海外のFX業者を利用するケースが増えています。
しかし、海外FX業者を利用する場合、国内FX業者では通常発生しない手数料がかかったりしますので注意しましょう。特にコピートレードのプラットフォームでは、取引を模倣するためのシステム利用料や、リーダートレーダーに対する成功報酬など独自の手数料体系が存在しています。手数料は取引の利益が増えるほど高額になる場合が多く、全体の収益率に影響を与えることがあるので気を付けなければなりません。
また、手数料が発生するタイミングやその金額はプラットフォームやリーダートレーダーの設定により異なります。そのため、コピートレードを始める前に、手数料体系や条件について十分に確認し、どの程度のコストがかかるかを把握しておくことが重要です。特に、FX初心者にとっては手数料が利益を圧迫する可能性があるため、リスクとリターンを慎重に見極める必要があります。
コピートレードできるおすすめの海外FX業者
コピートレードができるおすすめの海外FX業者を3つほど紹介します。
TradersTrust
TradersTrustでは、ソーシャルトレード(またはミラートレード)を活用することが可能です。TradersTrustは、完全なA-bookモデルを採用しているFX業者として知られていますが、これはすべての注文がインターバンク市場へ直接送られる仕組みになっており、FX業者側が取引に干渉する余地がありません。そのため、取引の透明性が非常に高く多くのトレーダーからの信頼は高いです。
TradersTrustは透明性を重視するトレーダーにとって、非常に魅力的なFX業者の一つ。ソーシャルトレードを利用する際にも、公平で信頼できる取引環境が整っている点が評価されているので要注目です。
HFM
HFMのコピートレードでは、2つのタイプの口座が提供されています。他のトレーダーの取引を模倣する「フォロワー口座」と、自分の取引を他のユーザーにコピーさせる「ストラテジー口座」です。この仕組みにより、取引のスタイルに応じて、他者の戦略を活用するか、自分の戦略を共有して利益を得るかを選ぶことができます。
フォロワー口座は、ストラテジープロバイダーをフォローすることで、そのトレーダーの取引をお客様の口座にリアルタイムで自動的に反映させることができます。この仕組みにより、自分で取引を管理する時間がなくてもプロの取引戦略を活用して利益を追求することが可能となります。
さらに取引を自動でコピーできるだけでなく、自分の口座を完全にコントロールできる点が大きな特徴です。たとえば、コピー取引に割り当てる資金の金額やリスク管理の設定を自由に調整することができます。また必要に応じて、いつでもコピー取引を停止することも可能。このような柔軟性によって、取引スタイルやリスク許容度に合わせた利用ができるため、安心して取引を進めることができます。