海外FX業者として著名なExnessとXMについて注目します。海外FX業者を選択する際には、「レバレッジ」が一つの重要な比較基準になります。レバレッジとは、保有している資金が少なくても、それを数百倍、あるいは数千倍にも増幅させて取引を行うことができる機構のことを指します。ただし、日本のFX業者では、法令により利用できるレバレッジは最大でも25倍までと制限されています。これは、例えば10万円の資金を持っている場合には、最大で250万円までの取引が可能ということを示します。しかし、海外のFXでは、レバレッジ1,000倍の設定も可能であり、10万円がなんと1億円の取引にも使えるのです。
それでは、ExnessとXMのそれぞれのレバレッジについて詳しく見てみましょう。
Exnessのレバレッジ
Exnessは一見すると最大2,000倍のレバレッジが設定できるFX業者のように見えます。既にこの数値だけでも非常に高いレバレッジを提供しているといえるのですが、Exnessの真の魅力は特定の条件を満たすことで使用可能な無制限のレバレッジ(事実上21億倍)にあります。
通常の状況下では、レバレッジは2倍から2,000倍まで自由に設定可能です。しかし、無制限のレバレッジを利用するためには、「取引口座の有効証拠金が1,000USD以下であること」「実際の取引口座で最低10回以上の取引を行ったことがあること(指値注文は除く)」「実際の取引口座で合計5Lot(500,000通貨)以上の取引を経験していること」が必要となります。
無制限レバレッジが適用可能なのは、メジャー通貨ペア、マイナー通貨ペア、貴金属CFD(パラジウムとプラチナを除く)となっています。
また、レバレッジに関連する要素としてマージンコールとロスカット水準の比率を理解することも重要です。口座の種類によってマージンコールの水準は異なるので、自分の口座での具体的な設定を確認することが肝心です。
マージンコール | ロスカット水準 | |
スタンダード口座 | 60% | 0% |
スタンダードセント口座 | 60% | 0% |
ロースプレッド口座 | 30% | 0% |
ゼロ口座 | 30% | 0% |
プロ口座 | 30% | 0% |
XMのレバレッジ
XM(XMTrading)では、最大レバレッジとして1,000倍が設定できます(2022年6月14日に888倍から引き上げられました)。現代では、レバレッジ1,000倍や3,000倍が一般的となり、それ自体が大きな魅力とは言えなくなりました。しかし、高いレバレッジが利用可能だからと言って、常にその上限を利用して取引を行うわけではありません。最高レバレッジが1,000倍であることは事実ですが、例え100倍でもリスクは相応に存在することを忘れてはなりません。
ちなみに、選択可能なレバレッジは以下の通りです:1,000倍、500倍、400倍、300倍、200倍、100倍、66倍、50倍、25倍、20倍、15倍、10倍、5倍、3倍、2倍、1倍。ただし、これらはマイクロ口座およびスタンダード口座にのみ適用されます。
さらに、XMのレバレッジについては、有効証拠金残高によりレバレッジの制限が存在します。これを認識しておかないと、「レバレッジは1,000倍と聞いていたのに、なぜか200倍しか適用されない」といった誤解が生じる可能性があります。XMでは、有効証拠金が20,000ドル以上(約200万円)の場合、レバレッジは200倍までに制限されます。また、有効証拠金が100,000ドル以上(約1,000万円)の場合、レバレッジは100倍までに制限されます。これに注意が必要です。
レバレッジ制限を解除するためには、以下の手順があります、
- マイページから口座残高を再設定する
- 必要に応じて出金を行い、口座残高を調整する
これらの手続きを行った後、カスタマーサポートに連絡すればレバレッジ制限が解除されます。
レバレッジから見るExness vs XMどちらが口座開設したい海外FX業者?
レバレッジの大きさだけを基準に判断すると、ExnessとXMの間で比較するとExnessの方が魅力的に見えます。無制限レバレッジが可能であるという条件が揃えば、大きな利益を獲得する夢を見ることができます。それに対して、XMでは最大レバレッジが1,000倍です。これは2022年6月に888倍から引き上げられたもので、新しい改善点です。一般的に、海外FXの平均レバレッジは400倍~500倍と言われており、それに比べるとXMのレバレッジは倍近くも高いですが、その魅力度は必ずしも高いとは言えないかもしれません。最近、多くのFX業者がレバレッジを大幅に引き上げており、一部ではこれが海外FXトレーダー獲得競争の一環であると見られています。
しかしながら、高レバレッジ取引は高リスク・高リターンという特性を持つことを忘れてはなりません。海外FXには追証なしのゼロカットシステムが導入されていますが、自身の資金が一瞬で消えてしまう可能性のある高レバレッジ取引は、レバレッジの倍率が高ければ高いほどリスクも増します。それは自己責任であり、高レバレッジ取引を行う際には、レバレッジに対する注意が必要です。