IFC Markets

2006年に設立されたIFCMグループ傘下のIFC Markets（アイエフシーマーケッツ）は、歴史のある海外FX業者の一つです。日本では知名度がそれほど高くないため、初めて耳にする方も多いかもしれません。しかし、19年以上の運営実績を持ち、公式サイトによると21万5000人以上のユーザーが登録していることから、世界中で利用者が多いことがうかがえます。

取扱商品は650種類以上と豊富で、スプレッドが0.4pipsから利用できるほか、隠れたマークアップがない点が特徴的です。また、これまでに17ものアワードを受賞しており、そのサービス品質に一定の信頼が寄せられています。

特長としては次のようなものを持ちます。

IFC Marketsの基本情報

IFCMARKETS.CORP.は、英国領ヴァージン諸島において有限会社として登録されており（登録番号：IBC CAP 291 № 669838）、同地域の金融商品市場指令（BVI FSC）の許認可を受け、規制されています。許認可番号は「No.SIBA/L/14/1073」となっています。

なおグループのCALDOW LIMITEDは、キプロス共和国リマソールのArch. Leontiou通り187、4階、3020に登録されたIFC MARKETS LTDの公式支払代理店であり、登録番号は「HE 335779」です。

IFC Marketsの口座種類

IFC Marketsは、独自開発したNetTradeXと、MetaTrader 4、最新のMetaTrader 5で口座が複数存在します。

NetTradeX

MT4

MT5

IFC Marketsの通貨ペア

通貨ペアは49銘柄

IFC Marketsの通貨ペアはにとどまっています。この数は、他の主要な海外FX業者と比較すると特に多いとは言えません。多い海外FX業者では100種類を超える通貨ペアを取り扱っているケースが珍しくなく、通貨ペアの選択肢がトレーダーにとっての柔軟性や取引の幅を広げる重要な要素となっています。

そのため、IFC Marketsの49種類というラインアップは、通貨ペアの多様性を重視するトレーダーにとって物足りなさを感じる可能性があります。特に、エキゾチック通貨やマイナー通貨ペアを取引したいトレーダーにとっては、選択肢の少なさが取引戦略の幅を制限する要因となり得ます。

IFC Marketsのスプレッド

IFC Marketsのスプレッドですが、次のようなものが2025年1月現在の数値です。
NetTradeXのスタンダードの場合の情報を掲載しますが、その他の情報をが必要な場合には、公式サイトを閲覧ください。

IFC Marketsを利用するメリット

IFC Marketsに口座開設するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか？

NetTradeXが利用可能

取引銘柄が多い

IFC Marketsは、多様な金融商品を取り扱うことで、トレーダーに広範な投資機会を提供しています。その取引対象には、外国為替市場の主要な通貨ペアだけでなく、金や銀といった貴金属、世界中の主要な株価指数をカバーする株価指数CFDが含まれています。これにより、通貨市場だけでなく、貴金属や株式市場にも柔軟にアクセスすることが可能です。

さらに、証券CFDを通じて個別株の取引もサポートしており、新たに登場した仮想通貨CFDは、ビットコインやイーサリアムといったデジタル資産の取引を実現します。仮想通貨市場に関心を持つトレーダーには、仮想通貨先物CFDというさらに高度な取引手段も用意されており、これにより短期的な価格変動を狙った投資も可能です。

また、エネルギー、農産物などを対象とする商品CFDや商品先物も取り扱い、これによりコモディティ市場へのアクセスが拡大されます。特に、ゴールド商品やETFのCFDは、多様なリスクヘッジ戦略や長期的な資産形成を目指すトレーダーにとって有用です。これらの選択肢は、異なる市場に分散投資を希望するトレーダーに適しています。

IFC Marketsが提供する幅広い取引オプションは、多様なポートフォリオを構築し、異なる市場の機会を活用するための強力なツールです。FX初心者から経験豊富なトレーダーまで、個々の投資スタイルや目標に合わせて取引を行える環境が整備されていることは、同社の大きな強みと言えます。

 取引方法はECN方式

IFC Marketsが採用しているECN方式（Electronic Communications Network）は、トレーダーに透明性の高い取引環境を提供するための仕組みとして設計されています。この方式では、トレーダーの注文が直接インターバンク市場や他の市場参加者に送られるため、価格操作やブローカー側での介入が排除され、公正な取引が実現されます。

ECN方式の最大の特徴の一つは、その透明性です。取引価格は複数の金融機関や市場参加者から提供されたリアルタイムの価格を基に決定されるため、トレーダーは常に市場の実勢価格で取引を行うことができます。この仕組みは価格の公平性を保証し、トレーダーが信頼を持って取引を進められる環境を整えています。

また、ECN方式は高い約定スピードを誇ります。注文が直接市場に流れる仕組みのため、ディーラーを介する必要がなく、取引執行が迅速です。このため、特にスキャルピングやデイトレードなど、タイミングが重要となる取引戦略を採用しているトレーダーにとっては非常に適した取引環境となります。

さらに、ECN方式ではスプレッドが市場の動向に応じて変動するのが一般的です。固定スプレッドではないため、特に市場が活発な時間帯にはスプレッドが狭くなることが多く、トレーダーにとって取引コストを抑える可能性があります。一方で、市場が不安定な状況ではスプレッドが広がることもあり、この特性を理解した上で取引に臨むことが重要です。

IFC Marketsの利用のデメリット

IFC Marketsのデメリットについても一応挙げておきます。

スプレッドが広めでコストに影響

IFC Marketsの取引条件の一つとして、スタンダード口座でのスプレッドが広めである点が挙げられます。スプレッドが広いと、特に頻繁に取引を行うデイトレーダーやスキャルピングを行うトレーダーにとって、取引コストが高くなる可能性があります。ただし、IFC Marketsは固定スプレッド制を採用しており、これは価格の急激な変動によるスプレッドの拡大を防ぐというメリットもあります。市場が不安定な時期でもスプレッドが一定に保たれるため、予測可能な取引環境を提供しています。このような固定スプレッド制度を導入しているブローカーは少ないため、慣れていないトレーダーにとっては独特の仕組みに感じるかもしれませんが、これを利用して安定した取引を好むトレーダーには一定の価値があると言えるでしょう。

日本語サポートに関する課題

IFC Marketsにおける日本語サポートには改善の余地があります。公式ウェブサイトの日本語表記を見るだけでも、翻訳品質が低く、文章が不自然であることに気づくでしょう。おそらく自動翻訳ツールが使われているか、あるいは日本語に慣れていないスタッフによる簡易的な翻訳が行われている可能性があります。その結果、日本語を母国語とするユーザーにとっては、重要な情報が分かりづらくなることがあります。この点を重視するトレーダーにとっては、英語でのコミュニケーションに切り替えるか、もしくは別のブローカーを検討する必要があるかもしれません。トラブルを未然に防ぎたい場合や、迅速で正確なサポートが必要な状況では、言語の壁が大きな障害となる可能性があります。

レバレッジが低い

IFC Marketsの入出金方法

IFC Marketsは多彩な入出金方法があります。

入金方法

出金方法

出金方法に関する情報は以下の通りです。