海外FXを始めようとして、数ある業者の中から一つを選び口座開設を検討する際、複数の異なる口座タイプが存在していることに気付き、どれを選べば良いのか迷うことがあるでしょう。このような場面では、多くの人が迷わず「スタンダード口座」を選ぶことが一般的とされています。
しかし、実際には、提供されるサービスやツールは口座タイプごとに異なるため、さらに詳しく見ていく必要があります。
本記事は、ExnessとXM Tradingが提供している各種口座タイプについて詳しく見ていきましょう。
Exnessの口座タイプ
Exnessの口座タイプは、大きく「スタンダード口座」と「プロフェッショナル口座」の2種類に分けられます。
スタンダード口座は、Exnessが取り扱うすべての商品を、高度な取引環境のもとで楽しめる口座タイプです。スタンダード口座は、初回入金額がわずか150ドルから利用可能でありながら、優れた取引条件と幅広い商品ラインナップを提供します。そのため、Exnessのすべてのサービスを余すことなく体験したい方に最適です。特にこれから海外FXを始める初心者や、Exnessを初めて利用するプロトレーダーにおすすめの選択肢となっています。
一方、スタンダードセント口座は、スタンダード口座と比べてより小額から取引を始められる点が特徴の口座。スタンダードセント口座では、最小取引単位が10通貨から可能で、初心者がリスクを抑えながらFX取引を学ぶのに非常に適しています。また、実際の市場環境を小さな規模で体験できるため、経験の浅いトレーダーにとって学習と実践を兼ね備えた理想的な口座です。
項目 | スタンダード口座 | スタンダードセント口座 |
---|---|---|
最低入金額 | 150ドル | 150ドル |
スプレッド³ | 0.2ピップから | 0.3ピップから |
手数料 | 手数料なし | 手数料なし |
最大レバレッジ | 1:無制限 | 1:無制限 |
取引可能商品 | 外国為替、金属、暗号通貨、エネルギー、株式、指数 | 外国為替、金属 |
最小ロットサイズ | 0.01 | 0.01 |
最大ロットサイズ | 200 (7:00 - 20:59 GMT+0)、60 (21:00 - 6:59 GMT+0) | 200 |
最大ポジション数 | 無制限 | 1000 |
ヘッジマージン | 0% | 0% |
マージンコール | 60% | 60% |
ストップアウト | 0% | 0% |
注文執行 | 市場 | 市場 |
スワップフリー | 利用可能 | 利用可能 |
また、プロフェッショナル口座は「プロ口座」「ゼロ口座」「ロースプレッド口座」の3つに分けられます。
プロフェッショナルタイプの口座は、Exnessが提供する中でも特に高度なトレーディング環境を求める方に適した口座です。これらの口座は、共通して極小スプレッドを特徴としており、取引コストを最小限に抑えたいトレーダーに最適な選択肢です。特に、スキャルピングや短期取引を行うトレーダーにとっては、これらの条件が非常に有利に働きます。海外FXの中でも高い競争力を誇る取引環境を提供することで、プロフェッショナルな取引ニーズに応えています。
「プロ口座」「ゼロ口座」「ロースプレッド口座」の主な違いは、約定方式、スプレッドの幅、そして取引手数料にあります。たとえば、ゼロ口座とロースプレッド口座は、取引手数料が発生するものの、その代わりに極めて狭いスプレッドを提供しています。これにより、手数料が発生してもスプレッドを最小限に抑えたいトレーダーに向いています。なお、最低入金額がどれも1,000ドルからと高めになっていますので、資金に余裕がない場合には検討の余地ありです。
項目 | プロ口座 | ゼロ口座 | ロースプレッド口座 |
---|---|---|---|
最低入金額 | 1,000ドル | 1,000ドル | 1,000ドル |
スプレッド³ | 0.1ピップから | 0ピップから | 0ピップから |
手数料 | 手数料なし | 1ロットあたり片側0.05ドルから | 1ロットあたり片側最大3.50ドル |
最大レバレッジ | 1:無制限 | 1:無制限 | 1:無制限 |
取引可能商品 | 外国為替、金属、暗号通貨、エネルギー、株式、指数 | 外国為替、金属、暗号通貨、エネルギー、株式、指数 | 外国為替、金属、暗号通貨、エネルギー、株式、指数 |
最小ロットサイズ | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
最大ロットサイズ | 200 (7:00 - 20:59 GMT+0)、60 (21:00 - 6:59 GMT+0) | 200 (7:00 - 20:59 GMT+0)、60 (21:00 - 6:59 GMT+0) | 200 (7:00 - 20:59 GMT+0)、60 (21:00 - 6:59 GMT+0) |
最大ポジション数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ヘッジマージン | 0% | 0% | 0% |
マージンコール | 30% | 30% | 30% |
ストップアウト | 0% | 0% | 0% |
注文執行 | インスタント(外国為替、金属、エネルギー、株式、指数)、市場(暗号通貨) | 市場 | 市場 |
スワップフリー | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
XM Tradingの口座タイプ
XM Tradingの口座タイプは大きく分けて「Micro口座」「Standard口座」「KIWAMI極口座」「Zero口座」の4つが存在します。
「スタンダード口座」は、初心者から上級者まで幅広い層に適しており、最大レバレッジ1,000倍、取引手数料無料、全てのボーナスが利用できます。
「マイクロ口座」は、1ロットあたりの通貨量が1,000通貨と小さく設定されており、最小10通貨から取引可能です。少額資金での取引やリスクを抑えたトレードを希望する方に最適で、最大レバレッジ1,000倍、全てのボーナスが利用可能です。
「KIWAMI極口座」は、最小0.6pipsからの狭いスプレッドが特徴で、取引手数料が無料。一部の通貨ペアや貴金属でスワップフリーが適用され、取引コストを最小限に抑えたいトレーダーに適しています。最大レバレッジは1,000倍ですが、入金ボーナスやロイヤルティプログラムは利用できません。
「ゼロ口座」は、最小0pipsからの極狭スプレッドを提供し、1ロットあたり片道$5の取引手数料が発生します。短期取引やスキャルピングを行うトレーダーに適しており、最大レバレッジは500倍です。新規口座開設ボーナスは受け取れますが、入金ボーナスやロイヤルティプログラムは対象外です。ゼロ口座は、KIWAMI極口座の登場により影が薄くなった感があります。
項目 | Micro口座 | Standard口座 | KIWAMI極口座 | Zero口座 |
---|---|---|---|---|
¥13000の取引ボーナス (入金不要) | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
入金ボーナス | ✔ | ✔ | ✘ | ✘ |
スプレッド | 最低1ピップ | 最低1ピップ | 最低0.6ピップ | 最低0ピップ |
レバレッジ | 最大1000:1 | 最大1000:1 | 最大1000:1 | 最大500:1 |
スワップ | ✔ | ✔ | スワップ手数料なし | ✔ |
選べる基本通貨 | USD, EUR, JPY | USD, EUR, JPY | USD, EUR, JPY | USD, EUR, JPY |
コントラクトサイズ | 1ロット = 1,000 | 1ロット = 100,000 | 1ロット = 100,000 | 1ロット = 100,000 |
手数料 | ✘ | ✘ | ✘ | 手数料あり |
お客様お一人様ごとの最大ポジション数 (未決済注文を含む) | 200ポジション | 200ポジション | 200ポジション | 200ポジション |
最小取引サイズ | 0.01ロット (MT4), 0.1ロット (MT5) | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
ポジション毎の最大ロット数 | 100ロット | 50ロット | 50ロット | 50ロット |
ヘッジ可能 | ✔ | ✔ | ✔ | ✔ |
最低入金金額 | $5 | $5 | $5 | $5 |
それぞれの口座タイプは、自身の取引スタイルや目的に応じて選択しましょう。たとえば、ボーナスを活用したい場合はスタンダード口座やマイクロ口座、取引コストを重視する場合はKIWAMI極口座やゼロ口座が適しています。
まとめ
ExnessとXM Tradingの両社では、スタンダード口座とスプレッドが狭い口座といった異なるタイプの口座が用意されています。それぞれの口座タイプには独自の特徴があり、トレーダーの好みや取引スタイルに応じて選び分けることが可能です。ですから、一見すると自分にとって最適な条件を見つけやすくするように思えますが、実際には多くの選択肢があることでかえって迷いが生じる場合もあります。
口座選びは、単に提供される条件だけでなく自分のトレードスタイルや目指す取引目標に基づいて慎重に行う必要があります。たとえば、頻繁に取引を行うスキャルピングスタイルのトレーダーにとっては、スプレッドが狭い口座が有利な選択肢となる一方、FX初心者や小額から始めたいトレーダーには、スタンダード口座のようなシンプルで使いやすい口座が適していることがあります。
そのため、単に条件の良さや人気に流されるのではなく、各口座タイプが提供する取引条件や手数料、スプレッドの広さなどをしっかりと比較し、自分のニーズに最も適した口座を選ぶことが大切です。また、自分の資金計画やリスク管理の方針にも合わせて選択することで、長期的な取引において失敗を回避することができます。
最適な口座を選ぶためには、取引スタイルや目標を明確にしたうえで、自分の求める条件を満たす口座を選び出すことが重要です。このプロセスをしっかりと踏むことで、より良い取引環境を実現し、スムーズな取引スタートを切ることができるでしょう。