イニシャルコストが低いことから、多くの人に親しまれるようになったFX。そんなFXを通じて日本では、独自の取引戦略で1億円以上の利益を上げ、「億トレーダー」と呼ばれる成功者たちが数多く存在しています。「億トレーダー」とは、株式やFX、仮想通貨などの金融取引で1億円以上の資産を築いた個人トレーダーのこと。彼らのような成功を目指してFXを始める方も少なくないでしょう。
しかし、実際に資産を1億円にするためは、いったいどれくらいの時間が必要なのでしょうか?今からでも十分それは可能なのか?多くの人が短期間で大きなリターンを期待しますが、それが現実的に可能なのか。本記事では、FXで1億円を稼ぐ手法について見ていきます。
1億円に到達する期間とは?
一般的なサラリーマンとトレーダーの収入を比較しながら、1億円の資産を築くまでの期間を考えてみましょう。
サラリーマンの場合
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、正規社員の平均給与は約530万円です。この数字を使って単純計算すると、
つまり、約19年で1億円に到達する計算になります。もちろん、これは収入が一定の場合の話で、年齢や昇給によって収入が増えると、さらに短期間で1億円を達成できる可能性もあります。30歳からこの計算を始めるとすれば、1億円を達成するのは52歳頃という見込みです。
ただし、これは給与を丸々資産として溜め続けた場合であり、当然生活資金もかかりますし税金などがひかれますので、これ以上の時間はかかることは間違いありません。
トレーダーの場合
次に、専業トレーダーを考えてみます。専業トレーダーの平均年収が1,080万円と仮定すると、
つまり、約9年で1億円に到達する計算になります。こちらも資産として溜め続けた場合であり、生活資金や税金を加味すれば、もっと時間はかかることでしょう。ただしこの数字を見ると、サラリーマンよりトレーダーの方が1億円を築くスピードが速いことがわかります。9年という期間をトレーダーとして「速い」と感じるか、「遅い」と感じるかは個人の価値観によちまう。
もっと速く1億円を達成するには?
たとえば、10万円を元手に月利20%で資産を増やすと仮定すると、複利の効果によって39か月目(約3年と3か月)に1億円を超える計算になります。一方、元手が100万円の場合は27か月目(約2年と3か月)で1億円に到達することになります。
ただし、ここで重要なポイントは「毎月20%の利回りを維持する」という前提です。現実的に考えると、このような高利回りを長期間安定して維持することは非常に難しく、多大なリスクを背負うことなしに実現は不可能です。そのため、このシミュレーションは理論上の話であり、実際には慎重なリスク管理が求められます。
結論として、トレーダーとして1億円を築くには、元手や収益率、そして運用スキルが大きく影響します。計画的かつ現実的な目標設定が大事です。
普通にやっていたら1億円を稼ぐのはまず無理
いかなるトレーダーも勝ち続けることはできません。必ず損失を経験する場面があります。
FXの世界では、毎月同じ利率を安定して維持することがいかに難しいかやってみるとよくわかります。資産運用では、損失が発生すれば資産は減少し、常に勝ち続けることの困難さが大きな課題となります。
では、視点を変えてみましょう。確かに月利が高いほど短期間で1億円に到達する可能性が高まるのは事実です。その際に、「どうすれば月利20%に近づけるか」というアプローチで考えてみましょう。
福利と単利から運用の仕方を考える
複利や単利という運用方法について、聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、特に初心者の場合、これらの違いを曖昧にしたまま運用を行い、結果的に資産運用の効率を下げてしまっていることがあります。この機会に、それぞれの仕組みを改めて確認してみましょう。
まず複利ですが、資本主義経済の成長を象徴する仕組みとしてアインシュタインが「人類最大の発明」と称えた考え方です。これは、元本だけでなく、そこから生じた利息にもさらに利息がつくという仕組みで、FXの世界でも注目されています。
一方の単利とは、元本にのみ利息がつく仕組みを指します。この2つの運用方法には、それぞれにメリットとデメリットがあります。次に、それらの特性を詳しく見ていきましょう。
複利と単利それぞれのメリットとデメリット
複利は元手と利益に利息がつく仕組みですが、たとえば10万円を年利10%で10年間運用した時、以下の表のようになります。
資産金額 | 利息金額 | |
元手 | 100,000 | 10,000 |
1年目 | 110,000 | 11,000 |
2年目 | 121,000 | 12,100 |
3年目 | 133,100 | 13,310 |
4年目 | 146,410 | 14,641 |
5年目 | 161,051 | 16,105 |
6年目 | 177,156 | 17,716 |
7年目 | 194,872 | 19,487 |
8年目 | 214,359 | 21,436 |
9年目 | 235,795 | 23,579 |
10年目 | 259,374 | 25,937 |
これに対し、単利は元手に利息がつくだけなので、以下の表のようになります。
資産金額 | 利息金額 | |
元手 | 100,000 | 0 |
1年目 | 110,000 | 10,000 |
2年目 | 120,000 | 10,000 |
3年目 | 130,000 | 10,000 |
4年目 | 140,000 | 10,000 |
5年目 | 150,000 | 10,000 |
6年目 | 160,000 | 10,000 |
7年目 | 170,000 | 10,000 |
8年目 | 180,000 | 10,000 |
9年目 | 190,000 | 10,000 |
10年目 | 200,000 | 10,000 |
この比較表を見ると、10年目で実に259,374円もの差が生じることがわかります。この結果を見ると「やっぱり複利運用が良い!」と思いがちですが、少し立ち止まって考えてみましょう。それぞれの運用方法にはデメリットもあるのです。
複利運用のデメリット
複利運用のデメリットとして、利息分を運用資金に再投資するため、損失が出た場合にその影響が大きくなる点が挙げられます。一方、単利運用では、得られた利息がその都度利益として確定するため、10年目には10万円の利益が確実に手に入る計算になります。これが複利運用の最大のリスクと言えるでしょう。
また、市場は常に予想通りに動くわけではありません。そのため、想定している利回りを長期間維持するのは非常に難しいのが現実です。さらに、損失を取り返そうと焦ることで、冷静さを失い、より大きな損失を招くリスクも存在します。
単利運用のデメリット
単利運用のデメリットは、資産の増加スピードが複利運用に比べて格段に遅いことです。ただし、その分リスクを抑えられるというメリットがあります。
複利運用は長期戦で考えよう
複利運用と単利運用、それぞれの特徴を確認してきましたが、もちろん、投資スタイルによって適した運用方法が異なる点にも注目する必要があります。たとえば、ショートポジションでの取引では取引回数が多くなり、ポジションの決済も頻繁に行われます。このような場合、複利運用の効果を十分に得ることが難しくなるため単利運用の方が適していると言えます。
一方、ロングポジションでの取引では、長期的に保有することで複利運用のメリットを最大限活かせるため、こちらの運用方法が向いていると言えます。ただしロングポジションを取る場合、一定以上の資産を保有していることが前提となるケースが多いです。そのため、自分の資産状況に合わせて、どのような形で運用していくかを慎重に計画し、適切な資金管理を行うことが重要となります。
ハイレバレッジ×複利運用でしっかりと儲けよう!
トレードでは当然元手が多いほど、複利運用の効果を最大限に引き出すことができます。そのため、元手を効率よく増やす方法として、ハイレバレッジを実践することがある意味でとても大事です。
ハイレバレッジをかけるには、国内FXよりも海外FXを利用するのがおすすめです。なかでも特に注目したいのがXM Tradingです。XM Tradingは最大1,000倍のレバレッジを提供しており、さらにゼロカットシステムを採用しているため、元手を超える損失を心配する必要がありません。このような環境であれば、複利運用を効率的に活用しながら、資産を増やすチャンスをしっかりと掴むことができるでしょう。