海外FXは、国内FXにはないチャンスが提供されている投資のひとつ。国内FXが規制強化によって収益を上げることが難しいといった現状に対し、海外FXは自由度の高い取引環境を提供している点が大きな違いと言えるでしょう。このような背景から、多くのトレーダーが海外FXの魅力に関心を寄せており、関連する手法や戦略が話題になっています。
今回は、その中でも特に注目される海外FX特有の高レバレッジを活用したスキャルピングについて詳しく解説していきます。ハイレバスキャルピング手法は、海外FXが持つ特徴を最大限に活かし短期間で効率的に利益を追求する戦略として広く活用されていますのでおすすめです。
初心者でも実践できるハイレバスキャルピング手法
「海外FXのハイレバスキャルピング」という言葉は、海外FX初心者にとって少し難しく感じられるかもしれません。しかし、このハイレバスキャルピングにはさまざまなアプローチがあり、初心者でも簡単に始められるシンプルな手法も用意されています。ここでは、その手法について概要をお伝えし、特に注目すべき3つの重要なポイントについて解説していきます。
- 「動きが活発でスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ」
- 「レンジ相場を狙う」
- 「損切りと利益の確定をルーチン化する」
それぞれ詳しく解説していきましょう。
動きが活発でスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ
海外FXでハイレバスキャルピングを実践するには、取引する通貨ペアの選定が非常に重要です。ハイレバスキャルピング手法に適した通貨ペアには、次の2つの特徴が求められます。
- スプレッドが狭いこと
- 値動きが活発なこと
特に重要なのはスプレッドの狭さでしょう。スキャルピングは短時間で利益を積み重ねる取引手法であるため、スプレッドが広いと取引コストが増えて不利な条件となってしまいます。そのため、たとえ値動きが活発な通貨ペアであっても、スプレッドが広いものは避けるのが賢明です。安全性を考慮するなら、スプレッドが1.5pips以下の通貨ペアを選ぶことようにしましょう。これによって、取引コストを抑えつつ効率的に利益を追求できるはずです。
レンジ相場を狙う
レンジ相場とは、売買のバランスが取れている間に、価格が一定の範囲内で上下を繰り返す相場のことを指します。別名ボックス相場と呼ばれることもあるようです。レンジ相場の特徴は、価格が反転するポイントを予測しやすい点にあります。そのため、損切りや利益確定のタイミングを設定しやすく、トレード戦略を立てるのに適しています。
レンジ相場は、日足や1時間足、30分足、15分足、5分足、さらには1分足と、あらゆる時間足で確認できます。ただ、長すぎる時間足では取引チャンスが少なくなり、逆に短すぎる時間足ではレンジの信頼性が低くなる傾向がありますので、取引機会と信頼性のバランスが取れた15分足のような中間的な時間足を選ぶのが理想的です。
損切りと利益の確定をルーチン化する
レンジ相場では、一般的にレンジ幅を基準に利益確定の指値を設定し、損切りの位置をレンジ幅の中央値に置く方法がよく用いられます。このアプローチは、特に初心者にとって取り組みやすくシンプルな戦略と言えるでしょう。
トレードの流れとしては、まずレンジ相場が形成されるのを待って次にこの設定を基に売買を繰り返すだけ。この方法を継続的に実行することで、比較的安定した取引を行うことが可能になります。
海外FXにおけるハイレバスキャルピング手法のメリットとは？
先ほどFX初心者でも取り組みやすいハイレバスキャルピングの手法について簡単に触れましたが、では海外FXでのハイレバスキャルピングにはどのようなメリットがあるのでしょうか？細かく見ていきましょう。
資金効率が良い
海外FXでハイレバスキャルピングを活用する最大のメリットは、高い資金効率を実現できる点にあります。数万円程度の少額資金でも、海外FXならハイレバレッジを活用して短期間で大きなリターンを狙うことが可能となっているのが特徴です。
しかし、これに対して国内FXはレバレッジが最大25倍までに制限されています。なお将来的にはさらに引き下げられ、10倍程度になる可能性があるとも言われています。この制約がある中、海外FXのハイレバスキャルピングは、国内FXでは得られない独自の魅力を提供していると言えるでしょう。
投資金以上の損失が出ない
FXで巨額の負債を抱えたという話を耳にすることがありますが、これは主に国内FXで見られるケースです。一方、海外FXでは「ゼロカットシステム」と呼ばれる仕組みが採用されており、追証が発生しないため、投資額以上の借金を負う心配がありません。このシステムのおかげで、投資家は安心して取引に挑むことができるのです。
海外FXにおけるハイレバスキャルピング手法のデメリットとは？
ハイレバスキャルピング手法に多くのメリットがある一方でデメリットも当然ながら存在します。そのため、メリットだけでなくデメリットについても十分に理解しておくことが大事です。常にリスクを正しく認識することで、より安全かつ効果的な取引が可能になります。
スプレッドや取引手数料が大きな負担になる
海外FXでハイレバスキャルピングを行うと、取引回数が増える分スプレッドや取引手数料の負担が大きくなる傾向があります。特に海外FXは国内FXに比べてスプレッドが広い場合が多く、取引の際には利幅を最低でも5pips以上確保することを目安に考えておきましょう。
リスクがないわけではない
先ほど、海外FXでは追証が発生しないゼロカットシステムが採用されていることについて触れましたが、これがあるからといってリスクが完全にないわけではありません。FX取引では、相場の急変動によって資金が一瞬でなくなる可能性が常に存在します。
たとえ勝利を重ねていたとしても、高いレバレッジを維持したまま取引を続ければ、数回の負けでこれまでの利益が一気に消えてしまうこともあり得ます。そのため、レバレッジのコントロールは常に意識してリスク管理を徹底することが重要です。
心身をすり減らしやすい
海外FXでハイレバスキャルピング手法を実践する際には、細かな値動きを常に追い続けるため、精神的にも肉体的にも疲労を感じやすいものです。つい休憩を取らずに長時間取引を続けてしまい、その結果ストレスが溜まることも少なくありません。
FXトレードで成果を上げ続けるためにも、心身の健康を大切にすることは大事です。適度に休憩を取りながら、自分の体調とメンタルをしっかりと管理しましょう。
海外FXでのハイレバスキャルピング手法における注意点
海外FXでハイレバスキャルピング手法を実践する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。この手法に取り組む際は、注意点をしっかりと理解して常に意識しておくことが重要です。
海外FX選びは慎重に行うこと
ハイレバスキャルピング手法を実践する際には、どの海外FXブローカーを選ぶかは非常に重要です。ハイレバスキャルピングで勝利するためには、
- 取引の約定スピードが高いこと
- スプレッドが狭い
が大事です。これらの要素は、ハイレバスキャルピングを行う上で欠かせない条件です。適切な海外FXブローカーを選ばなければ、取引に支障をきたし、大きなトラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。
常に冷静でいることを心掛ける
FXのハイレバスキャルピング手法だけでなく、いろんなFX手法においても常に冷静な判断力が不可欠です。 冷静さを欠いてしまうと、大きなミスを犯すリスクが高まります。もしトレード中に感情が高ぶったら一度トレードを中断し休憩をとることがおすすめ。感情的になってトレードを進めると、思いがけないミスをするなどリスクが非常に高くなります。 リフレッシュして落ち着いた状態で、再度トレードを始めることを意識しましょう。
経済指標や要人発言にアンテナを張る
経済指標や主要な人物の発言に常に目を向けておくことは非常に重要です。
経済指標とは、国や地域、産業分野などにおける経済活動の状況や変化を、統計的な数値を用いて客観的に示す情報のことを指します。たとえば、国内総生産や失業率、物価動向、輸出入額、設備投資状況といった具体的なデータをもとに作成され、政策立案者やトレーダー、企業経営者、研究者など、多様な関係者が、経済全体の健全性や成長度合い、景気の先行き、投資判断の材料を得るために利用されます。
大きな経済イベントが起こると、短期チャートのトレンドにも一時的な影響を与えることがよくあります。そのため、経済ニュースや要人のコメントなど、相場に影響を及ぼしそうな情報を定期的に確認しトレード戦略を見直すことも大事です。
